古代文字


日本の古代文字とされるのは漢字以前の時代にあったとされる神代(しんだい)文字だが、日本各地の岩石などに刻まれた彫刻のペトログリフ(岩刻文字)もあって、古代文字と言うだけで幅広いものである。
日本各地の神社や洞窟や岩石などに書かれた古代文字は、読めないものと読めるものに別れて長年に渡って研究されてきて、その研究に賛否両論あるが古代文字が存在したのが確かである。
神代文字で書かれている中で唯一僕が本物の歴史書で「記紀」以上の第一級史料と考えている『ホツマツタエ』は、「記紀」の基礎を押さえた原型と考えるべきで、古代天皇家で使われた古代文字として重要である。
僕の存在によって神代文字が本物と証明されて、それだけでも革命的なのに「記紀」を超える第一級史料『ホツマツタエ』の存在は、世界中を震撼(しんかん)させることになる。

神代文字の中で代表的なものを僕なりに考えてみて、現代人程度の頭脳と全く違うアインシュタイン博士以上の天才の僕が正しい可能性を示そうと思う。
神代文字は百数十種類も存在するようだが、基本的にアヒルクサ文字とイヅモ文字とトヨクニ文字と北海道異体文字の4種類が最も多く使われたらしく、それらについて僕なりの答えを示す。
アヒルクサ文字は対馬の阿比留(あびる)氏が伝えた神代文字で、阿比留氏が西暦813年に対馬の統治氏族となった家柄で、阿比留氏の先祖が明確に求められなくて、アヒルクサ文字がたまたま阿比留氏が使っただけである。
アヒルクサ文字は伊勢神宮の奉納文に多く見られて、日本各地の古い神社などにも伝わっていて、有力な神代文字として見逃すことができない。
イヅモ文字は出雲地方に伝えられてきたことから出雲国の文字とされて、古代に祈祷(きとう)や呪(まじな)いの秘事を言葉で記す時にイヅモ文字が使われたようで、古墳時代の鏡や弥生時代の鏡や銅鐸(どうたく)に刻まれている。
イヅモ文字は古代天皇家の親戚関係や姻戚関係にあった出雲王家の物部(もののべ)氏が使った文字で、物部氏が全国的に散らばったから古代太陽神氏族の文字の可能性があるが、物部氏独自でなく古代天皇家が使った可能性を否定できなくて分からない。
トヨクニ文字は大分県の県立博物館にある古史古伝『上記(うえつふみ)』に使われた神代文字で、豊国(とよのくに;古代の福岡県東部と大分県)で使われたと勘違いしてはならず、日本各地の古い神社で使われて、第二次世界大戦前までサンカと呼ばれる山の民が使っていた。
平安時代初期に吉備真備(きびのまきび)が作ったカタカナは、象形神字(かたかむな)と呼ばれたトヨクニ文字がカタカナの起源の可能性があって、カタカナの起源説に疑問を投げかけている。
トヨクニ文字は流浪の民族のサンカが使った神代文字で、謎に包まれたサンカを調べる上で役立つ情報で、アヒルクサ文字と同じくトヨクニ文字の起源がはっきりしなくて、全国的に使われた神代文字だと考えられる。
北海道異体文字は先住民族アイヌ人の古代文字と考えられて、アイヌ人の先祖が「シュメレンクル」と呼ばれていたらしく、シュメレンクルがメソポタミア文明を残したシュメール人を意味すると言い、北海道異体文字が約2千7百年前にメソポタミア全域を支配したアッシリア帝国のものとよく似ている。
北海道異体文字はシュメール人やアッシリア人と深く関係しているとすると、神代文字が世界中で使われた国際的な文字という可能性が出てくる。

神代文字は日本独自の古代文字だと思われているようだが、世界中に神代文字の痕跡(こんせき)があって日本から世界中に人々が飛び回って、文明や文字を伝えていたというのが考えすぎでないだろう。
中国の甲骨文字は三千年以上前の殷(いん)の時代に作られて、それがそのまま漢字の基になったと言うが、甲骨文字がアヒルクサ文字の形と音の両方が対応して、甲骨文字とアヒルクサ文字が同じ起源を持つと考えられる。
中国で見つかった謎の文字の「呉城文字」や「山東省碑文」や「岐山文字」は、甲骨文字より古い文字で中国の学者が読み解けないが、神代文字で解読できると言う。
紀元前3世紀のマウリヤ朝マガダ国の時代にインドで使われたカローシュティ文字とブラーフミー文字は、アヒルクサ文字とイヅモ文字から派生したものだと言う。
世界中には神代文字で読める古代文字が多く存在して、謎が謎を呼ぶ不思議な関係性があると考えられる。

山口県下関市彦島の杉田丘陵のペトログリフは、シュメール文字と古代バビロニア文字と古代中国の文字などで記されて、それを現代語訳すると祈りの言葉になると言う。
それを僕は最初の著書『古代日本史への挑戦』の中で自己解釈して、上段と下段に分けて読むと古代天皇家との関係があるのでないかと定義付けた。
ペトログリフや神代文字の読み方には現代人の拡大解釈が入っている可能性があって、僕の著書の読み方がそういう問題提起になると考えられる。
古代文字の可能性は無限大で、拡大解釈をすることなく原文に忠実に訳して、世界中で色々な可能性を求められることを望む。

<参考文献>
『知の探究シリーズ 世界超古代文明の謎』
株式会社日本文芸社・発行
『知の探究シリーズ 日本超古代文明のすべて』
株式会社日本文芸社・発行
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