天岩戸(あまのいわと)隠れ神話


これは出版していない3冊目以降の本の著作権を含む。
『記紀』の原文を青字、僕の解釈を赤字、僕の説明文を黒字で記す。

高天原(たかまがはら)で素戔嗚尊(すさのおのみこと)は数々の暴虐(ぼうぎゃく)をして、ある時に天照大神(あまてらすおおみかみ)が神衣を織るために神聖な機殿(はたどの;織物を作る小屋)に入るのを見て、まだら毛の馬の毛皮をはいで御殿の屋根に穴をあけて投げ入れた。
この時に天照大神は大変に驚いて、先のとがった機織(はたお)りの梭(ひ)で身体にケガを負われて、これに怒って天岩戸に入って、岩戸(いわと)を閉じられて太陽が照らさなくなって世界中が真っ暗闇になった。
この時に多くの神様が集まって、思兼神(おもいかねのかみ)が深い考えを巡らせて、手力雄神(たぢからおのかみ)を岩戸のわきに立たせ、天児屋命(あめのこやねのみこと)と太玉命(ふとだまのみこと)に天香具山(あまのかぐやま)から沢山の榊(さかき)を掘り、上の枝に八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)で、中の枝に八咫鏡(やたのかがみ)で、下の枝に青や白の麻のぬさをかけて、皆で祈祷(きとう)をした。
天鈿女命(あめのうずめのみこと)は手に纏(ちまき)の矛を持って、天香具山の榊を頭の飾りにして、ひかげのかずらをたすきにして、かがり火を燃やして、桶を伏せてその上に乗って、天岩戸の前で神がかりになったようにしゃべり踊った。
は「草かんむり」に予の漢字で、ホームページで表示できるが注意書きにする。
この時に天照大神は天岩戸にこもって外が真っ暗闇はずなのに、なぜ天鈿女命が喜び笑い騒ぐのかと思って、手で少し岩戸を開けて外を見た。
すると手力雄神が天照大神の手を取って引き出して、天児屋命と太玉命が天岩戸にしめ縄を引き渡し、そして神々が天照大神に天岩戸の中に戻らないで下さいとお願いした。
そして神々は素戔嗚尊の罪を許さず、沢山の捧(ささ)げ物をお供えさせて、髪の毛や手足の爪を抜いて、そしてついに高天原から追放した。


父親の月読尊(つくよみのみこと;景行天皇を神格化)が亡くなってから、息子の素戔嗚尊(日本武尊(やまとたけのみこと)を神格化)が高天原(大和)に帰還すると、皇位継承権争いが発生して収拾できず、帰還した武虎別皇子(たけこわけのみこ)に助言した伯母(おば)の天照大神(倭姫命(やまとひめのみこと)を神格化)を素戔嗚尊が訪問した。
天照大神は素戔嗚尊を迎え撃つ準備をして、日本武尊が伊勢市の磯(いそ)神社に侵攻して倭姫命を殺した。
太陽神に奉仕する巫女の天照大神が亡くなって、太陽が隠れて世界を照らす光が無くなった。
そして神々(皇族と豪族たち)は素戔嗚尊(日本武尊を神格化)の太陽神殺しの罪を許さず、ついに高天原(近畿地方)から追放して出雲王国に亡命させて、出雲王国の崩壊の後に沢山の貢物(みつぎもの)をお供えさせた。
すると手力雄神(物部夏花(もののべのなつはな)を神格化)は天照大神(神功(じんぐう)皇后を神格化)の手を取って引き出して、天児屋命(誰を神格化したか不明)と太玉命(武渟川別(たけぬなかわわけ)を神格化)が天岩戸にしめ縄を引き渡して、そして神々(皇族と豪族たち)が天照大神に天岩戸の中に戻らないで下さいとお願いした。


天照大神(倭姫命を神格化)は先のとがった機織りの梭で体をケガして、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと;倭姫命を祖先化)も先のとがった箸で陰部を突いて死んで、また天照大神が太陽神で、倭迹迹日百襲姫命の夫の大物主神(おおものぬしのかみ)も古代太陽神で、同じ内容の実話と神話なのが間違いない。
天照大神が素戔嗚尊に傷つけられたのと迎え撃ったのは、太陽神の天照大神と海神の素戔嗚尊の戦争の意味で、太陽神のムー大陸と海神のアトランティス大陸の戦争を連想させる。

『ホツマツタエ』によるとオモイカネの子供がタヂカラヲで、天児屋命と天鈿女命は誰を神格化したか分からない。
思兼神(物部十市根(もののべのといちね)を神格化)と手力雄神(物部夏花を神格化)と太玉命(武渟川別を神格化)を神格化した人物は、おそらく間違いないと考えられる。
天岩戸から出てきた天照大神(神功皇后を神格化)は、倭姫命と全くの別人で、古代天皇家の直系先祖に当たる女性で、現在の皇室と血筋がつながるか分からない。
素戔嗚尊の高天原(古代大和朝廷)追放は、天岩戸から天照大神(神功皇后を神格化)が出てくる前で、伯母の天照大神(倭姫命を神格化)を殺したことで、素戔嗚尊が太陽神殺しの意味を持って、皇族や豪族から命を狙われて出雲王国に亡命した。
『日本書紀』に高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)の息子の思兼神と記されて、『ホツマツタエ』から5代目タカミムスビ(彦坐王(ひこいますのみこ)を神格化)の子孫のオモイカネ(物部十市根を神格化)が正しいと考えられる。
この天岩戸隠れ神話は『日本書紀』に記すものを基にして、『魏志倭人伝』の男王の反乱に当たって、古代天皇家の2番目の内乱(皇位継承権争い)が神話化された。

<参考文献>
『日本書紀(上)全現代語訳―全二巻―』
宇治谷孟・著者 株式会社講談社・発行
『完訳秀真伝』
鳥居礼編・著者 八幡書店・発行

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