天照大神(あまてらすおおみかみ)


これは出版していない3冊目以降の本の著作権を含む。

天照大神は皇祖神(天皇家の祖先神)で女性の太陽神でもあり、伊勢皇大神宮内宮を始め京都府北部の元伊勢皇大神社内宮や元伊勢籠(この)神社などに祭られている。
天照大神が卑弥呼や台与を神格化しているなど色々な説があるが、これに関していうなら間違っていないと考えられる。
天照大神として神格化されている人物は、伊勢神宮の斎王(さいおう;太陽神に仕える未婚の皇女)の倭姫命(やまとひめのみこと)と摂政(せっしょう;天皇に代わって国政執行する役職)の神功(じんぐう)皇后で卑弥呼と台与に当たるのだが、女王というのが古代中国人の勘違いをそのまま踏襲したものである。
古代太陽神として神格化された彦坐王(ひこいますのみこ)の孫娘と考えられる倭姫命と子孫だと考えられる神功皇后は、現在の太陽神の天照大神として神格化されて、古代太陽神と現在の太陽神の血筋が先祖と子孫でつながって、まさに太陽神にふさわしい神の血脈である。
天照大神は古代に男性の蛇体の太陽神で、様々に神格化された古代太陽神がいたことを僕が実証済みで、この程度も分からないほどアインシュタイン博士以上の天才の僕が耄碌(もうろく)していない。

天照大神の天岩戸(あまのいわと)隠れは、正しく求めると素戔嗚尊(すさのおのみこと)によって殺された物語で、決して簡単に扱ってよい内容でない。
天照大神として倭姫命を神格化して、素戔嗚尊として日本武尊(やまとたけのみこと)が神格化されており、天照大神が先のとがった機織(はたおり)の梭(ひ)で身体をケガするか稚日女尊(わかひるめのみこと)が梭で身体を傷つけて死んでしまう話は、素戔嗚尊が機殿(はたどの)に馬の死骸を投げ入れて驚いた話に由来する。
機殿が伊勢神宮で、稚日女尊が「尊」と付いていることから天照大神自身で、馬の死骸が素戔嗚尊自身にたとえたと考えられる。
西暦251年に日本武尊は、父親の景行(けいこう)天皇の崩御(ほうぎょ;天皇が亡くなること)と皇位継承権争いを知って大和に戻って、伯母(おば)の倭姫命を殺して、太陽神に仕える巫女を殺すことが太陽神殺しとも言える愚行で、これが天照大神か稚日女尊が傷ついたという神話とされた。
この後に天照大神が天岩戸に隠れて、諸々の神々が相談して儀式をもよおして、天照大神を天岩戸から出てこさせるのである。
天照大神が隠れたのが倭姫命の死で、諸々の神々の相談と儀式が皇族による日本武尊の包囲網と古代大和朝廷の再建で、天照大神を出てこさせたのが皇祖神として神格化されている神功皇后の登場である。
天岩戸隠れ神話は、西暦248年9月5日に九州で見えた皆既日食による卑弥呼の殺害と新王の台与の共立に当たるとか、敵対国の狗奴国(くぬこく)との戦争で負けて卑弥呼が殺害されたとか、わけも分からない想像を神話化したとする説が多すぎる。
天岩戸隠れ神話は天照大神の世代交代だと僕のように根拠があるなら納得のできる話だが、全く何の根拠のなく創作した話をでっち上げるとあまりに滑稽(こっけい)である。
天照大神が倭姫命を神格化しているのは、系図や出生や天岩戸隠れ神話などから間違いないと言えるが、神功皇后だと証明するのが困難な感じがするものの間違いなく正しいはずである。

天照大神の長男の忍穂耳尊(おしほみみのみこと)が素戔嗚尊との誓約(うけい)で生まれて、その後に天照大神が天岩戸に隠れて、天岩戸から出てきて地上の葦原中国(あしはらなかつくに;出雲王国)に忍穂耳尊を降臨させようとした時、忍穂耳尊に子供の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が生まれて、瓊瓊杵尊が日向(ひうが;宮崎県)に降臨するように天照大神が命じた。
大切なのは天岩戸隠れ神話よりも後も天照大神が生きていることで、仲哀(ちゅうあい)天皇(忍穂耳尊に神格化)の妻である神功皇后(栲幡千千姫(たくはたちちひめ)に神格化)が生んだ皇太子の誉田別尊(ほむだわけのみこと、即位しない応神(おうじん)天皇;瓊瓊杵尊に神格化)を日向に行かせたのを神話化したものである。

神武(じんむ)天皇が三重県熊野市から進軍することにしたが、途中で神様が現れて毒気を吐いて皇軍を眠らせた。
熊野市に高倉下(たかくらした)という人物がいて、その人の夢で天照大神が武甕雷神(たけみかづちのかみ)と会話しており、武甕雷神が高倉下に神刀を神武天皇に届けよとお告げした。
翌朝に夢のお告げに従って倉を開けると、倉の底板に逆さに刺さっている剣があり、それを取って神武天皇のところに届けると、天皇も皇軍も皆が目を覚ました。
この話は神功皇后(天照大神に神格化)が初代・武内宿禰(たけのうちのすくね:武甕雷神に神格化)に遺言されて、東征してくる孫を助けてほしいと願われ、初代・武内宿禰が家臣(高倉下)に神刀を仁徳(にんとく)天皇(神武天皇)の元に届けさせたのを神話化・ 神格化・祖先化したのでないかと考えられる。
『日本書紀』によるとこれ以降に天照大神が天皇家の者に関わる記述がないことから、神功皇后を神格化していると考えて間違いない。
天照大神は太陽神で高天原(たかまがはら)の女王であり、皇祖神でもあって決して簡単に扱ってよい神様でないが、その存在に神格化された者たちがいるのが間違いない。

<参考文献>
『ホツマ辞典』
池田満・著者 ホツマ刊行会・発行
『日本書紀(上)全現代語訳―全二巻―』
宇治谷孟・著者 株式会社講談社・発行
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