天照神(あまてるかみ)
天照神(あまてるかみ)は、皇祖神(こうそしん;天皇家の祖先神)で、男性の古代太陽神で、別名をアマテラスともヲヲンカミとも言って、アマテラスオオミカミに語源変化したと考えられて、女性の太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の元々の姿で、『ホツマツタエ』が6世紀から7世紀に成立して、アマテラスとヲヲンカミの呼び名と女性の太陽神の誕生が同時期と考えられる。
『ホツマツタエ』のアマテルカミ(天照神)は、最初が男性の古代太陽神で、日本神話の成立した4世紀後半から5世紀にアマテルカミと呼んで、日本の建国(天皇家誕生)の西暦84年にアマテルカミと呼んだと証明できなくて、6世紀から7世紀にアマテラスとヲヲンカミの呼び名ができて、アマテラスヲヲンカミ(神功(じんぐう)皇后を神格化)の子孫の仁徳(にんとく)天皇と継体(けいたい)天皇の女系男子天皇を定義したと考えられる。
天照神(あまてるかみ)は、別名を天照御魂神(あまてるみたまのかみ)や天照玉神(あまてるたまのかみ)や天照国照命(あまてるくにてるのみこと)や天照国照彦火明命(あまてるくにてるひこほあかりのみこと)や天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)などがある。
女性の太陽神の天照大神(あまてらすおおみかみ)は、元々が男性の太陽神で、性別を変更したと考える学者が多く、『ホツマツタエ』の男性の古代太陽神である天照神(あまてるかみ)がその答えである。
天照神(あまてるかみ)は、実在の初代である崇神(すじん)天皇の実兄で、太陽神の初代宮司の彦坐王(ひこいますのみこ)、伊勢神宮の斎王(さいおう;太陽神に仕える未婚の皇女)で卑弥呼(ひみこ)の倭姫命(やまとひめのみこと)、摂政(せっしょう;天皇に代わって国政執行する役職)で台与(とよ)の神功(じんぐう)皇后の3人を神格化した。
男性の太陽神の天照神(あまてるかみ)は、太陽神の初代宮司の彦坐王(ひこいますのみこ)を神格化したことをほのめかして、その直系子孫の倭姫命(やまとひめのみこと)と神功(じんぐう)皇后の2人も天照神(あまてるかみ)に神格化して、男性の太陽神として皇族女性2人を隠したが、後世に女性の太陽神の天照大神(あまてらすおおみかみ)にして、僕が皇族女性2人の神格化を特定した。
『ホツマツタエ』と『日本書紀』の天岩戸隠(あまのいわとかく)れ神話の対比は、かなり省略して現代日本語訳して、『ホツマツタエ』の女神ハナコが『日本書紀』で天照大神(あまてらすおおみかみ)に入れ替わって、『ホツマツタエ』が『日本書紀』より古い歴史書とする証明である。
『ホツマツタエ』7章は、ハナコ(倭姫命(やまとひめのみこと)を神格化)がソサノオ(日本武尊(やまとたけのみこと)を神格化)に驚かされて、機織(はたお)りの梭(ひ)が体に刺さって亡くなった。
『日本書紀』天岩戸隠(あまのいわとかく)れ神話は、天照大神(あまてらすおおみかみ;倭姫命(やまとひめのみこと)を神格化)は、機織(はたお)りの(ひ)で身体にケガをした。
『日本書紀』天岩戸隠(あまのいわとかく)れ神話の一書(第一)は、稚日女尊(わかひるめのみこと;大中姫(おおなかひめ)を神格化)が素戔嗚尊(すさのおのみこと;日本武尊(やまとたけのみこと)を神格化)に驚かされて、機織(はたお)りの梭(ひ)が体に刺さって亡くなった。
西暦251年の日本武尊(やまとたけのみこと)の反乱は、伊勢市の磯(いそ)神社で倭姫命(やまとひめのみこと)を殺して、倭姫命(やまとひめのみこと)の異母妹の大中姫(おおなかひめ)が4代目出雲国王の物部十市根(もののべのといちね)の正妻で、日本武尊(やまとたけのみこと)が反乱の終了後に出雲王国(物部(もののべ)氏)に亡命した。
倭姫命(やまとひめのみこと)と大中姫(おおなかひめ)と日本武尊(やまとたけのみこと)は、太陽神や太陽神を思わせる神様への神格化と出雲の共通性など、天岩戸隠(あまのいわとかく)れ神話と日本武尊(やまとたけのみこと)の反乱で簡単に説明できる。
『ホツマツタエ』でイサナキとイサナミの夫婦神は、アマテルカミを8年間身ごもって生まれて、垂仁天皇と皇后のカバイツキヒメがヤマトヒメを3年間身ごもって生まれて、アマテルカミがヤマトヒメを神格化して明らかに共通で、アマテルカミが胎盤のまま生まれた神話がヤマトヒメの出生を神聖視するためと考えられる。
僕が暮らす京都府福知山市今安の天照玉命(あまてるたまのみこと)神社は、天照神(あまてるかみ)が彦坐王(ひこいますのみこ)を神格化したことを証明して、「天照玉命(あまてるたまのみこと)神社」の章に詳細を記す。
『ホツマツタエ』と「記紀」は、天照神(あまてるかみ)と天照大神(あまてらすおおみかみ)の関係を知る重要な歴史書で、僕が関連性などを知らしめた。
この天照神(あまてるかみ)の研究結果は、ごく簡単な内容を示しただけで、これからの後輩がもっと頑張るだろう。
<参考文献>
『完訳秀真伝』
鳥居礼・編著者 八幡書店・発行
『日本書紀(上)全現代語訳―全二巻―』
宇治谷孟・著者 株式会社講談社・発行
インターネットの不明サイトから少々拝借
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