天津神(あまつがみ)と国津神(くにつがみ)


これは出版していない3冊目以降の本の著作権を含む。

天津神と国津神は日本神話の神々…八百万(やおよろず)の神々を区別するもので、天津神が天上界で国津神が地上界の神様に当たるのでないかという説など色々と存在するが、僕だからこそおそらくという正解を導き出せた。
きっかけは参考文献『出雲大社と千家(せんげ)氏の秘密』をひもといた時で、僕が限定した参考文献をひもとくことが少ないが、結果として2014年9月23日頃に出雲大社宮司家の千家氏について興味深く書かれていたのでひもといた。

天穂日命(あめのほひのみこと;日本武尊(やまとたけのみこと)を神格化)は天津神系で、大国主神(おおくにぬしのかみ;飯入根(いいいりね)を神格化)が国津神系とされて、天津神が古代天皇家で国津神が彦坐王(ひこいますのみこ)から始まる物部(もののべ)氏つまり出雲王家という違いだと考えられる。
京都の山城系賀茂(かも)氏は天津神系で古代天皇家の血筋が濃くて、景行(けいこう)天皇から誉田別尊(ほむだわけのみこと;即位しない応神(おうじん)天皇)の直系子孫だと考えられて、大和の葛城(かつらぎ)系賀茂氏が国津神系で物部氏の血筋の初代・武内宿禰(たけのうちのすくね)の孫・葛城襲津彦(かつらぎのそつひこ)から葛城氏が出ていて、葛城系賀茂氏と出雲系賀茂氏がおそらく同族だろう。

天津神は古代天皇家の人物を神格化した神々で、国津神が出雲王家の物部氏と近縁氏族の人物を神格化した神々か古代天皇家以外の人物を神格化した神々のどちらかに行き当たる可能性に気付いた。
国津神が物部氏と近縁氏族の人物を神格化した神々という理由は、神武天皇時代に登場する珍彦(うずひこ)こと椎根津彦(しいねづひこ)が国津神で、物部氏の近縁氏族である元伊勢籠(この)神社宮司家の海部(あまべ)氏の先祖とされて、海部氏の直系先祖の難波根子健振熊命(なにわねこたけふるくまのみこと)か建振熊宿祢(たけふるくまのすくね)辺りを珍彦に神格化したと考えられるからである。
物部氏が始祖・彦坐王の息子・狭穂彦王(さほひこのみこ)の子孫で、海部氏が狭穂彦王の異母兄弟・丹波道主王(たにはみちぬしのみこ)の子孫であって、物部氏と海部氏が誰の子孫かさえも分からないほど僕は耄碌(もうろく)していない。

国津神が物部氏と近縁氏族の人物を神格化した神々か、古代天皇家以外の人物を神格化した神々のどちらか決着を付けるのが難しくて、具体例を本格的に示すとなると僕でもできないかもしれない。
天津神と国津神の違いについて歴史学者の考えることなど限度があって、アインシュタイン博士以上の天才の僕の意見が圧倒的にすぐれている。
どちらにしても天津神と国津神の正体は、僕が示したもの以外に根拠のあるものを示せる人間などこの世のどこにも存在しないのだから、これで一件落着としておこう。

<参考文献>
『日本書紀(上)全現代語訳―全二巻―』
宇治谷孟・著者 株式会社講談社・発行
『元伊勢の秘宝と国宝海部氏系図』
海部光彦・編著者 元伊勢籠神社社務所・発行
『出雲大社と千家氏の秘密』
中見利夫・著者 式会社宝島社・発行

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