遺伝子考古学
遺伝子考古学とは、ネアンデルタール人と現代人の遺伝子を対比して先祖でないと求めたもの、ツタンカーメンの一族を遺伝子調査したもの、欧州のどこかで何千年か前の人骨とその直系子孫の現代人を見つけたものなどを例に取れる。
日本国内でなら何万年も前の人骨化石や縄文人や弥生人の人骨からDNAを取り出して、現代日本人の中に子孫がいないかとか特別な遺伝子が無いかとかも調べられる。
天皇家誕生(弥生時代後期初頭)から古墳時代前期の近畿地方を中心として、古墳や陵墓などから出土する人骨を遺伝子調査して古代天皇家の血筋を求めるには、千家(せんげ)氏や海部(あまべ)氏や竹内(たけうち)氏など古代の天皇家や皇族の直系子孫と考えられる家柄の人々の遺伝子が役立つはずである。
アイヌ人は遺伝的に縄文人の血筋を受け継ぐとよく言われるが、縄文人や古代や現代のアイヌ人など世界中の遺伝子を比較して求める必要がある。
チンギス・ハンの子孫の墓から遺伝子が見つかれば、日本人と一致するなら源義経がチンギス・ハンと求められる可能性があって、遺伝子考古学の可能性は幅広く存在する。
日本人と一部のユダヤ人とチベット人の男性だけが持つYAP遺伝子は、ユダヤ人の先祖が白人というのが固定観念・先入観だからモンゴロイド独自の遺伝子と考えられて、縄文人か弥生人のどちらがユダヤ人の先祖かもしれない。
精子(Y染色体)は父系遺伝子を、ミトコンドリアDNAが母系遺伝子を求めるのに使われて、母系遺伝子から世界中の人類のほとんどが35人の母親にたどり着くミトコンドリア・イブ(イブ仮説)で分かって、日本人の多くが9人の母親を元にして、ロシアや中国や東南アジアなどに起源を持つ者が多いとされる。
父系と母系とは、父系なら父の父のずっと父ということで、父系遺伝子と母系遺伝子が先祖を特定する遺伝子検査をすれば求められて、これも遺伝子考古学の一つの形である。
ビッグフットやイエティなどのUMA(未確認生物)なども遺伝子調査しているらしく、大分県宇佐市の十宝山大乗院というお寺にある鬼のミイラなどから遺伝子を取り出せるなら、古代の謎である生物の遺伝子学も幅が広がると考えられる。
世界中で遺伝子考古学を当たり前のものとすればその可能性は無限大で、世界中の古代人の人骨から取り出したDNAと現代人のDNAを比較して多くの遺伝子ネットワークを築き上げて、そこからもたらされる可能性が様々な分野での活用も期待できる。
遺伝子考古学で日本は遅れていると考えられて、日本国内にいたのがモンゴロイドだけという固定観念・先入観に捕らわれる可能性が高い。
恐竜の化石からでさえ遺伝子が取り出されたらしく、遺伝子考古学は猿人や原人などにも応用可能なはずで、遺伝子研究全盛の現在なら当然のことと考えるべきである。
しかしネアンデルタール人と現代人やツタンカーメンの一族などの遺伝子調査を何度でも別の専門家が調査をするべきで、一度の調査結果が偽装されたものでないと確信があるわけでもなく、一方的な情報を鵜呑みにしてはならない教訓がある。
インターネット上の一方的な情報を鵜呑みにして、誤解を本当と勘違いしてしまうこともあるはずで、情報を正しく分析できる力が必要である。
遺伝子考古学だけに限らず、遺伝子操作やクローンなどが考えられるように現在の遺伝子社会では、遺伝子研究が世界中の課題であって日本国内だけの問題でなく、世界規模で捕らえる大きな視野を持つことが大切である。
<参考文献>
インターネットの不明サイトから少々拝借
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