純粋な思い
純粋な思いから求めた僕の歴史研究は、『グリム童話』の中の『星の銀貨』や僕の好きなアニメ『フルーツバスケット』に登場する『世界で一番バカな旅人』などの純粋な優しい主人公がモデルである。
『星の銀貨』は、下記のような物語である。
昔ある所にずいぶん貧(まず)しい少女がいて、彼女の両親が亡くなって、住む所も食べる物も着る物もなくて、親切な人からもらったパンと彼女の着る服だけが彼女に残された唯一の物だった。
しかし彼女は、とても良い心の持ち主で、彼女が道を歩いていたらお腹をすかせた男に出会って、彼女がためらいもなく男にパンを渡して、また歩き出した。
今度は寒がっている少年に出会って、彼女が親切に着ているフードを渡して、また歩き出すと、また別の寒がっている少年に出会って、彼女が来ているワンピースを少年に渡して、また歩き出した。
そうしているとまた別の少年が現われて、彼女に残された唯一の下着を欲しがって、彼女がその下着も少年にあげた。
やがて着る物も食べる物もなくした彼女は、その場に立っていると星が彼女の元に降って来て、神様が彼女の行ないを誉(ほ)めて、降って来た星が銀貨に変わって、少女が裕福に暮らした。
『世界で一番バカな旅人』は、下記のような物語である。
馬鹿な旅人は旅をしていて、どう馬鹿かと言うとすぐ騙(だま)されて、町の人に次々に騙(だま)されて、その度(たび)にお金や服や靴(くつ)を何度も騙(だま)し捕られて、でも旅人が馬鹿だから、これで助かると言う嘘に涙をポロポロ流して、そしてお幸せにと言って、とうとう裸になった。
さすがに旅人は、恥ずかしくて森の中を旅して、そしたら次に森に住む魔物たちに会って、魔物たちが旅人の体を食べたくて、言葉たくみに騙(だま)して、もちろん旅人が腕一本や足一本と失って、とうとう旅人が頭だけになった。
最後は一匹の魔物に目玉をあげて、魔物が目玉をバリバリ食べて、ありがとうと言って贈り物をあげると置いて行って、贈り物がバカと書かれた紙切れ一枚だったが、でも旅人が初めての贈り物で、うれしいありがとうと目玉のない目からポロポロ涙を流して、そして旅人がポックリ死んでしまった。
その話を聞いた皆はくだらないと笑ったが、でも少年が目を閉じて考えたら、騙(だま)されて頭だけになって、ありがとうと言って泣いた旅人のことを思うと、なんて愛(いと)おしいのだろうと思った。
損とか苦労とか考えるだけ無駄で、旅人はそんなことを考えてなくて、ただ誰かにとってそれが馬鹿でも、僕にとって馬鹿じゃなくて、誰かにとって騙(だま)しがいのある人でも、僕が騙(だま)さず喜ばせてあげたいと思うだけ。
それでもやっぱり旅人は、馬鹿だと思うか目を閉じて何を思う。
グリム童話の『星の銀貨』や僕の好きなアニメ『フルーツバスケット』に登場する『世界で一番バカな旅人』などは、主人公がとても優しい心の持ち主で、下心や打算など一切関係なく、純粋な思いを貫く物語である。
優しさや厳(きび)しさなどの個性は、その人の後天的に身に付けた物で、絶対的な優しさを持つ人がそう簡単にいなくて、心のどこかで優しさを失うのが当たり前で、厳(きび)しくて国が滅亡したのが歴史上の教訓である。
僕の歴史研究は、純粋で知的な好奇心や探究心から求めて、それを純粋に僕以外の人間に知ってほしいと願う。
周囲の人間は、その僕の純粋な好奇心や探究心や知ってほしい思いを理解されず、僕が後付けで著作権などのお金儲(かねもう)けを考えたりするだけで、僕の純粋な思いを理解されなくて勘違いされる。
それが世の常(つね)だとしても、僕が遺言(ゆいごん)や著作権を残して、WHO(世界保健機関)やUNICEF(国際連合児童基金)などに寄付したり、財団を作るために動こうと考えるのは、全て純粋な思いの後付けの救世(ぐぜ)である。
僕の全(すべ)てを理解されるとは思わないが、少しでも自分を理解してもらうためにこの思いを後世に託(たく)す。
僕は純粋な無知の知…知らないことを知りたくて、皇室を崇拝(すうはい)して尊敬する思いで、歴史研究を21年間続けて、世界でただ一人の「記紀」が隠した正史(正しい歴史)を再現して、天皇家の歴史を求める急先鋒として戦った。
邪馬台国(大和国;やまとこく)論争や倭(わ)の五王は、研究者の自分勝手で諸説あって、僕が正論で叩きつぶすしかない。
沖縄県の尾長雄志(おながたけし)知事と玉城(たまき)デニー知事は、「反米」でも「反基地」でも「反安保」でもなく、ただ沖縄県民の生(なま)の声を聞く地方自治体のリーダーで、純粋に普天間基地の危険性を国に訴えた。
こうした沖縄県の要求は、保守や革新を問わない歴代知事が繰り返して、今まで政府や国民がほとんど無視して、一方でネット上の誹謗(ひぼう)・中傷がひどい。
このままだと沖縄県は戦場になって、県民の安全が脅(おびや)かされて、どうすれば良いかの疑問に僕は返す言葉を思いつかない。
民主主義の基本は、意見や立場を超えて話し合うことで、研究者や政府や国民などがそれで解決して、歴史や政治や社会活動などで、意見や価値観が違う他者ととことん話し合う面倒な作業をしなければ、民主主義の発展も深化もあり得ない。
本当に大切なことは、僕の歴史研究にも言えて、僕の思いを直(じか)に受け止めて、他人(僕以外の人間)と徹底的に議論して、民主主義の多数決で解決するしかない。
<参考文献>
ウィキペディアの『星の銀貨』
アニメ『フルーツバスケット』(2019年)11話
インターネットの不明サイトから少々拝借
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