『先代旧事本紀』
『先代旧事本紀』は少し嘘が書かれて偽物で、それがこの歴史書の全体的な評価と勘違いされている感じである。
『先代旧事本紀』を正しく見直していこうと思う。
『先代旧事本紀』は神様と人物の末名「みこと」が「尊」と「命」で書き分けて、その特徴が『日本書紀』と全く一緒で、編者が『日本書紀』に精通していたと考えられる。
『先代旧事本紀』は物部(もののべ)氏の祖先神の饒速日尊(にぎはやひのみこと)が記されて、物部氏の始祖の彦坐王(ひこいますのみこ)とその息子の狭穂彦王(さほひこのみこ)と直系子孫の初代・武内宿禰(たけのうちのすくね)の3人が饒速日尊に神格化されて、それぞれに神格化された理由もあるが、細かい理由を出版していない3冊目の本に任せる。
『天孫本紀』は『先代旧事本紀』の一部で、古代豪族の尾張(おわり)氏系図が記してあって、京都府宮津市の元伊勢籠(この)神社にある日本最古の系図の国宝『海部(あまべ)氏系図』と共通して正しい系図と考えられて、同じ本の物部氏系図が少し信頼しにくいと考えられる。
『国造(くにみやつこ)本紀』は『先代旧事本紀』の一部で、そこに記す成務(せいむ)天皇時代の国造任命が正しくもとめると仲哀(ちゅうあい)天皇4年(西暦255年)で、東北地方南部から中部地方の古墳埋葬者を特定できると考えられて、「古墳埋葬者」の章で紹介している。
『先代旧事本紀』の山無媛(やまなしひめ)は、物部氏出身の妃になった女性で、実在の可能性を「物部氏の系図」の章で紹介している。
このように少しであるが僕は『先代旧事本紀』を証明して、正しく評価しようと頑張っている。
『先代旧事本紀』は偽物と考える者もいるが、正しく把握すれば僕のように第一級史料と証明できる。
<参考文献>
『先代旧事本紀 訓註』
大野七三・著者 批評社・発行
『日本書紀(上)全現代語訳―全二巻―』
宇治谷孟・著者 株式会社講談社・発行
インターネットの不明サイトから少々拝借
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