天地開闢(かいびゃく)神話


これは出版していない3冊目以降の本の著作権を含む。
『記紀』の原文を青字、僕の解釈を赤字、僕の説明文を黒字で記す。

天と地が初めて分かれた時に高天原(たかまがはら)に現れた神様は、天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)で、次に高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)で、次に神皇産霊尊(かむみむすびのみこと)で、この3神が独立した神様で姿を隠して、この3神を総称して造化三神(ぞうかさんしん)と言う。
次に国土がまだ固まらず水に浮く油のような状態で、クラゲのようにただよっている時に葦の芽が泥沼の中からもえ出るようにもえ上がる力が神様となったのが可美葦牙彦舅尊(うましあしかびひこじのみこと)で、次に天常立尊(あめのとこたちのみこと)で、この2神も独立した神様で姿を隠した。
以上の5神を総称して別天神(ことあまつかみ)と言う。


高天原(たかまがはら;大和朝廷)に初めて現れた神様は、天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと;崇神(すじん)天皇を神格化)で、次に5代目・高皇産霊尊(たかみむすびのみこと;垂仁(すいにん)天皇を神格化)で、次に神皇産霊尊(かむみむすびのみこと;景行(けいこう)天皇を神格化)で、この3神を総称して造化三神(ぞうかさんしん)と言う。
次に国土がまだ固まらず水に浮く油のような状態で、クラゲのようにただよっている時に葦の芽が泥沼の中からもえ出るようにもえ上がる力が神様となったのが可美葦牙彦舅尊(うましあしかびひこじのみこと;日本武尊(やまとたけのみこと)を神格化)で、次に天常立尊(あめのとこたちのみこと;仲哀(ちゅうあい)天皇を神格化)で、この2神も独立した神様で姿を隠した。
以上の5神を総称して別天神(ことあまつかみ)と言う。


日本神話は、天上の高天原(たかまがはら)と地上の葦原中国(あしはらなかつくに)と地下(冥界)の黄泉国(よみのくに)と根(ね)の国が登場する。
『ホツマツタエ』の高天原(たかまがはら)は、近畿地方や出雲王国や日高見(ひだかみ;東北地方南部のどこか)などを指すと考えられて、葦原中国(あしはらなかつくに)が出雲王国(中国地方)を中心とするが、日本全土を指したり、黄泉国(よみのくに)が三重県熊野市有馬で、『ホツマツタエ』で根(ね)の国が長野県とされて、全て日本国内と考えられる。
造化三神(ぞうかさんしん)は、姿を隠した理由が分からないが、古代大和朝廷を隆盛した3世代の天皇だから造化(ぞうか;造(つく)る)と考えられる。
可美葦牙彦舅尊(うましあしかびひこじのみこと;日本武尊(やまとたけのみこと)を神格化)と天常立尊(あめのとこたちのみこと;仲哀(ちゅうあい)天皇を神格化)の親子は、姿を消した日本武尊(やまとたけのみこと)が反逆者で、仲哀(ちゅうあい)天皇の在位期間が短いことか?

天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)は、天空の中の主君と訳せて、名前通りの始源神で、実在の初代の崇神(すじん)天皇にふさわしい。
高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)は、初代から7代目までいて、産霊(むすび)が「生み出す」と言う意味で、「高貴な皇族を生み出す」と解釈して、垂仁(すいにん)天皇が5代目・高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)で、娘の天照大神(あまてらすおおみかみ)と息子の月読尊(つくよみのみこと)を生んだ。
神皇産霊尊(かむみむすびのみこと)は、「神様の皇族を生み出す」と解釈して、7代目・高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)に当たって、景行(けいこう)天皇の娘の栲幡千千姫(たくはたちちひめ)と息子の太玉命(ふとだまのみこと)などを生んだ。
可美葦牙彦舅尊(うましあしかびひこじのみこと)は、「葦牙(あしか)」と「舅(じ)」が葦原中国(あしはらなかつくに;出雲王国)で、牙を剥(む)いた7代目出雲国王・飯入根(いいいりね)の舅(しゅうと)の日本武尊(やまとたけのみこと)と解釈できる。
天常立尊(あめのとこたちのみこと)は、天空に常(つね)に立つと訳して、仲哀(ちゅうあい)天皇が見守ると解釈する。
別天神(ことあまつかみ)5神は、この5世代の人物たちを神格化して、他の神様と別格と考えられる。

次に現れた神様の名前を国常立尊(くにのとこたちのみこと)で、次に国狭槌尊(くにのさつちのみこと)と言い、この2神も独立した神様で姿を隠した。
次に現れた神様の名前を尊(ういじにのみこと)で、次に妹の沙土尊(すいじにのみこと)で、次に角尊(つのくいのみこと)で、次に妹の活尊(いくくいのみこと)で、次に大戸之道尊(おおとのじのみこと)で、次に妹の大苫辺尊(おおとまべのみこと)で、次に面足尊(おもだるのみこと)で、次に妹の惶根尊(かしこねのみこと)で、次に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)で、次に妹の伊弉冉尊(いざなみのみこと)である。
国常立尊(くにのとこたちのみこと)より下で伊弉冉尊(いざなみのみこと)より前を合わせて神世七代(かみよななよ)と言って、上の2神を各一代で、次に兄妹の10神の各2神を合わせて一代とする。


は泥の下に土の漢字で、ホームページで表示できるが注意書きにする。
は難しい煮(に)ると読む漢字で、ホームページで表示できるが注意書きにする。
は「木へん」に辞書にない不明の漢字で、ホームページで表示できるが注意書きにする。

次に現れた神様の名前を国常立尊(くにのとこたちのみこと;神武(じんむ)天皇を神格化)で、次に国狭槌尊(くにのさつちのみこと;綏靖(すいぜい)天皇を神格化)と言い、この2神も独立した神様で姿を隠した。
次に現れた神様の名前を尊(ういじにのみこと;安寧(あんねい)天皇を神格化)で、次に沙土尊(すいじにのみこと;渟名底仲媛命(ぬなそこなかひめのみこと)を神格化)で、次に角尊(つのくいのみこと;懿徳(いとく)天皇を神格化)で、次に活尊(いくくいのみこと;天豊津媛命(あまとよつひめのみこと)を神格化)で、次に大戸之道尊(おおとのじのみこと;孝昭(こうしょう)天皇を神格化)で、次に大苫辺尊(おおとまべのみこと;世襲足媛(よそたりひめ)を神格化)で、次に面足尊(おもだるのみこと;崇神(すじん)天皇を神格化)で、次に惶根尊(かしこねのみこと;御間城姫(みまきひめ)を神格化)で、次に伊弉諾尊(いざなぎのみこと;垂仁(すいにん)天皇を神格化)で、次に伊弉冉尊(いざなみのみこと;垂仁(すいにん)天皇の皇后を神格化)である。
国常立尊(くにのとこたちのみこと)から伊弉冉尊(いざなみのみこと)までを合わせて(かみよななよ)と言って、神武(じんむ)天皇から孝昭(こうしょう)天皇までが作られた架空の天皇で、実在の初代の崇神(すじん)天皇から史実(歴史上の事実)と考えられて、この7世代の天皇の系譜を神世七代(かみよななよ)と呼ぶ。


別天神(ことあまつかみ)5神は、皇族の5世代を神格化して、血筋や特徴などが間違いない。
神世七代(かみよななよ)は、前半の5世代が作られた架空の人物で、後半の2世代が実在の人物と考えて間違いない。

天地開闢(かいびゃく)神話は、『古事記』を基(もと)にして、『日本書紀』や『ホツマツタエ』が大きく異なる。

<参考文献>
『日本書紀(上)全現代語訳―全二巻―』
宇治谷孟・著者 株式会社講談社・発行
『古事記(上)(中)―全三巻―』
次田真幸・著者 株式会社講談社・発行
『完訳秀真伝』
鳥居礼編・著者 八幡書店・発行
インターネット

戻る