野心があるからここまで大きくなれる


これは僕の4冊目の本に記している内容を抜粋している。

仕事に精進するほど革新を生む力がつく

中村修二博士が日亜化学の開発課でその成果が認められず、ほとんどキレて半ばやけっぱちで青色発光ダイオードの開発を社長に直訴した時、周囲のほとんどが冷たい目で見て当然の反応だったという。
彼は仕事に精通していれば精通しているほど、その仕事の難しさを知って大成功するためのポイントになって、実験で失敗すれば失敗するほど方法を改めて新しくする革新を生み出す力を付けて発光ダイオードに精通していき、本職も舌を巻くほどの技術力を身に付けて、青色への道が開かれて行って成功したのだという。

僕は古代日本史研究を始めた22歳の誕生日頃にコペルニクス的転回(非常識な考え方の集合体)を発揮して、日本神話が垂仁(すいにん)天皇を始めとする古代天皇家の史実を神話化していると考えた。
その後に日本神話が古代天皇家の史実を神話化しているという考え方を強めるコペルニクス的転回をさらに発揮して、方法を改めて新しくする革新を強めていってそれが僕の古代日本史研究を加速させた。
僕は古代日本史研究で次々にコペルニクス的転回を発揮して、その考え方が凡人と違って常識に捕らわれず非常識なもので、独創性…特に「ひらめき」が誰よりも高いものになった。

僕のコペルニクス的転回は回数を重ねるたびに強まり、方法を改めて新しくする革新よりもそれまでの常識が全く通用しなくなるような急激な大きな変化の革命とたとえる方が正しく、地動説や進化論や相対性理論と共に考え方の革命を起こせると考えて良く、凡人に可能なことでないのが一目瞭然である。
考え方は回数を重ねれば重ねるほど革新や革命を起こせるようになり、時に常識ではかり知れない領域に及ぶ僕のような天才になれる可能性もある。

成功の扉をこじ開ける武器を持て

中村修二博士は青色発光ダイオードの開発のような技術革新の時代に成功の扉をこじ開けるのが、高学歴・高技術・好環境を活用できる大企業でなく中小企業の場合もあり、どんな分野でも成功の秘訣が高い技術力だという。

僕が古代日本史研究で成功できたのは、アインシュタイン博士以上のコペルニクス的転回(非常識な考え方の集合体)を持っていたからで、偶然に起こせるコペルニクス的転回の程度だととうてい成功しなかった。
社会にまで及ぶコペルニクス的転回を起こしたコペルニクスとガリレオとダーウィンは、人生で一度だけ偶然に起こしたコペルニクス的転回の持ち主で、その程度のコペルニクス的転回だと古代日本史研究に通用するはずがない。
僕は普段からコペルニクス的転回を使いこなしていたから古代日本史研究で成功できたのであり、高度な考え方のコペルニクス的転回の中でも限られた人間だけが体得できるレベルの思考能力を身に付けたことが勝因である。

古代日本史研究でも日本神話と邪馬台国論争と倭の五王は、コペルニクス的転回を体得していなければひもとけないが、古代日本史研究全体をひもとくのならアインシュタイン博士以上のコペルニクス的転回を体得していなければ無理だった。
僕は古代日本史研究で成功するための武器を自然に体得して、意識しないで使いこなせるようになっていたのであって、それを他人に教えることなどおそらく不可能だろう。
考え方で成功するための武器はコペルニクス的転回ならベストだが、誰でも持てるものでなく才能のある人間でないと無理で、自分自身で研究して少しでも成功できる考え方を体得することである。

<参考文献>
『「バカになれる男が勝つ!」』
中村修二・編者 株式会社三笠書房・発行

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